2026-04-26

チェロ譜に書かれた指番号に思うこと(長文)

Q. チェロ譜に書かれた指番号をどう思いますか

A. それが当たり前のこととしてチェロを弾いてきましたが,最善ではないと思うようになりました

チェロを初めて手にしてから 30数年,ここ 2年ぐらいは,終活で Bach Cello Suitesを再度弾こうと思い,使い始めたばかりの電子楽譜の Piascoreで,スキャンして取り込んだ楽譜に指番号を書き込んで,ポジションを書き込んで...ということを繰り返している内に「Cello Tab」のフォーマットが生まれました
30年間ぐらいは,チェロ譜に指番号が書かれていることに何の疑問も持たず,楽譜を普通に読んでバッハ無伴奏チェロ組曲を全曲弾いていました
Cellistの誰もがそうするように,紙の楽譜に鉛筆で指番号を書き込んでいました

今は,バッハ無伴奏チェロ組曲 全36曲の「Cello Tab」スコアを仕上げたので,チェロ小品の「Cello Tab」スコアを作成していますが,転記元の楽譜は著作権が切れた古い物を使用しています
David Popper,Grützmacher といった過去の優れた Cellistが編曲した楽譜にも指番号が書かれています
どの楽譜がそうだとか言うわけではなく,分析した訳でもなく,単なる印象ですが,指番号が書かれている目的は 3つでしょうか

  1.  手の移動の示唆
  2.  開放弦の使用の有無
  3.  使用する弦を特定させる

この中の,弦の特定というのは,別の記譜の方法が複数あり,「II」と書かれていたり,「2 _ _ _ _ _ 」のように線が書かれていたり,「D-Saite」(ドイツ語で D線)とあったり,楽譜によって,特に古い物は様々というのが,最近,著作権が切れた楽譜をあれこれ見ていて思うところです
同時に,指番号だけが書かれていて,それが 1弦か 2弦,どちらを示唆しているのか,フレーズの前後を見ないと分からない,見ても分かりにくいので曲全体から推測する,という楽譜もあります
また,開放弦を使用する意味の「0」は,必ずしも,開放弦を使用すると思われる箇所の全てに「0」が記譜されているわけではなく,「0」が無い場合をどちらにするか迷うケースも多々あります
手の移動の示唆も,合う合わないがあり,特に(1指 - 1指)の移動,私はなるべく避けたい
そのような背景もあるので,チェロ譜に指番号が書かれていても,弾く前に確認して指番号や弦番号を書き込みして,弾いて修正,弾き込んで変化したら修正...という作業を当り前のこととしてやってきました
その作業自体は,「Cello Tab」があっても同じで,スコアを作って,弾いて確認して修正,弾き込んで修正の繰り返しですが,何が違うかと言うと,五線譜に指番号と弦番号が書かれた楽譜よりも「Cello Tab」スコアの方が圧倒的に見やすいことです

「Cello Tab」スコアがあれば,同じ曲を異なる運指(ポジション)でも楽譜を見ながら順番に弾けますが,(五線譜+指番号+弦番号)の楽譜でそうすることは簡単ではないと思います
自分で作ったスコアだから当り前と言われたら,それまでですが
「Cello Tab」付きの楽譜で販売しているチェロ小品は,異なる運指の 2本立てというが多くて,当然,確認のために両方を弾いていて,運指の好き嫌いはあるものの,普通に弾けてしまうので,自分的にはすごいなと思ったことがあります

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電子楽譜が苦手な方は,mucomeさんだと,コンビニでプリント出来るようです

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